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ポートフォリオとは、企業や個人が保有するトータルの資産のことです。
ポートフォリオの元々の意味は、紙バサミや折りたたみカバンという意味でしたが、
企業や個人が保有する証券等を紙バサミや折りたたみカバンに挟んで保管していたので、各資産保有者の資産を表す言葉に転化しました。
ポートフォリオの中身は、国内株式、外国株式、債券、更に、金や投資信託等の様々な資産です。
ポートフォリオを組み立てる利点は、投資先を一箇所に集中させずに、資産を分散投資することで、
金融投資や資産運用には避けて通れない、投資リスクを回避することです。
例えば、銀行に定期預金をしても、最近の利息は雀の涙ほどもなく、投資対象としては不満ですが、
その反面、定期預金は、リスクが殆どないと言って良いほど低リスクの金融商品です。
これとは反対に、リスクもリターンも大きいと言える株式投資やFX、商品先物取引を並行して行い、
資産投資を分散化しておけば、その分リスクが分散化される利点があります。
また、ポートフォリオを組み立てるもう一つの利点は、
収益の回収期間を長期、短期、中期といった具合に分割できることが挙げられます。
例えば、不動産投資では、不動産は高額商品なので、購入するとなかなか売却して現金化できない投資商品と言えますが、
この不動産投資と並行して、売却したい時にはいつでも売却できる株式やすぐ下せる預金を所持していれば、
資金の流動性(現金化しやすい)が担保できます。
もちろん、このポートフォリオ理論は、株式投資の場合にも当てはまります。
例えば、いつの銘柄に全資産を投資したなら、株価上昇の場合は大きな利益が得られますが、
逆に下落すると大きな損失が出てしまいます。(昔から、1つの籠に卵を全部盛るなと言う投資格言があります。)
このような事態を避けるためにもポートフォリオを組み、
ある銘柄の下落をある別の銘柄の上昇でカバーすることを考える必要があります。
ポートフォリオを組む目的は、分散投資を行うことによるリスク回避なので、
例えば、自動車や電機等の為替に影響される輸出関連株を所持している場合は、
これとは反対に食品・金融株等の国内ディヘンシブ株を同時に所持することがリスクを回避することに繋がります。
このような分散管理を行うには、一括した分散管理を行うポートフォリオを組み、資産運用を適切に行う事が重要です。