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株式取引を行う専門マーケットを代表する市場が、証券取引所と店頭市場です。
証券取引所は、国内最大の株式市場であり、株式公開企業の約80%が取引所で株取引を行っています。
現在では、東京証券取引所や大阪証券取引所、更に、札幌、名古屋、福岡といった地方都市にも取引所が有りますが、
地方における株取引の量が極端に少ないので、今後統合されていく予定です。
また、東京証券取引所と大阪証券取引所も近い将来合併する予定です。
取引所に上場している上場株とは、証券取引所で取り引きされている株です。
証券取引所で取引出来るようになるには、厳格な資格や条件をクリアしなければなりません。
上場を希望する企業は、取引所にこの条件を満たした上で上場申請し、取引所での株取引が行えます。
これを株式の上場と言います。
これらの取引所上場の際に高いハードルを設けた理由は、
財務体質がよくない会社等に投資家が出資して不測の損害を被ることがないようにするためです。
そこで、取引所に上場された銘柄は、その企業の社会的な信用度がとても高くなるのです。
これは株式投資家はもちろん、銀行等の金融機関からの信頼も増加させ、資金繰りも良くなり、新たなビジネスチャンスに機動的に対応可能になります。
これに対して、店頭株とは、証券取引所外の株取引を店頭取引と言い、この店頭取引で売買されている株式を店頭株と言っています。
店頭株は非上場株の一種ですが、非上場株の内、証券業協会に登録された株を店頭登録銘柄と言います。
店頭株に登録するためにも資本金や配当利回り等に比較的高いハードルがあります。
この点では、店頭株であっても信用度はかなり高いと言えます。
証券会社の店頭は、オーバーカウンターと呼ばれ、
店頭株は、その証券会社の店頭で出される顧客の株式注文に対して、証券会社がその取引の相手方となり、株取引を行います。
つまり店頭株は、顧客と証券会社との当事者間の1対1の売買である「相対取引」の取引で行われます。
この結果、各個人で売買条件を決定することが可能で、売買価格はもちろん、取引方法も各取引当事者間の交渉で決定することも出来ます。